9それではその痛みは何処に多く表れるのでしょうか?TMS(緊張性筋炎症候群)とは言いますが、 筋肉のほか神経、腱や靭帯にもその症状は現れます。 そして、筋肉の痛みの場合は“姿勢筋”に出やすい傾向が有ります。 姿勢筋とは、首の後ろ、肩の上部、背中や腰、そして臀部の筋肉を含み、 姿勢を保つと共に、腕の運動を助ける働きが有ります。 そしてTMSの興味深いのは、ある特定の筋肉に痛みが生じる訳では無く、 かなりの広範囲にわたり痛みを感じたり、 複数の筋肉が痛いと訴える患者が多い事が有ります。 しかも、その痛みは、日によって強さが変わったり、 場所が移動する事さえあるのです。 この事からも、従来の原因論は誤りである事が分かります。 例えば変形性脊椎症と診断された腰痛患者が居たとしましょう。 この場合は腰椎に出来た骨棘が痛みの原因なので、 ごく限られた範囲にしか症状は出ないはずですし、 日によって痛みの強さが変わるはずは有りません。 何年もかけて形成された骨棘が、 伸びたり、縮んだりするとは、とうてい考えれ無いからです。 ましてや痛み位置が左右逆転したり、背中や首に移る等、理論上ありえず、 その痛みは骨棘が存在する限りどんな治療を受けても消える訳が有りません。 しかし、TMS理論のように、 痛むのは姿勢筋であると考えるならその事も理論上可能に成ります。 痛みの原因が身体自体に有るのではなく、 ストレスによる一時的な酸素欠乏だという立場を取るからです。 ですから、身体に原因を求めて身体を治療している限り、 問題は何も解決しないと言っているのです。 ジャンル別一覧
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